鉛の流し込み!【ルアー自作活動報告⑤】

オキムです!

いよいよ鉛の流し込み作業を紹介して参ります!

 

鉛の鋳造!

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熱い鉛の粒が飛んできて、化繊の服だと穴が開きそうなので使い古しのエプロンを装着!

準備していたはずの耐熱グローブが見つからなかったので、やむを得ず軍手の二枚重ねで対応しました(汗)

あとは熱々の鉛を掴むためのペンチやニッパー、鉛中毒対策の防毒マスク。

この防毒マスクは安くてオススメですよ~

後の塗装作業でも大活躍中です♬

 

 

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リードメルター『プロダクションポットⅣ』の温度調整スイッチは5と6の間位が丁度良かったです。

3~4でも流し込みは出来ますが、温度が足らないのか綺麗な形にならなかったです。

但し一端作業の手を止める際は目盛りを2段階ほど落とすようにしましょう。

鉛の温度が上がり過ぎて型が焼けてしまいますからね。

 

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釜に硬質鉛を入れて10分ほど待つと鉛が溶け始めます。

精製済みの硬質鉛を使ったせいか、有毒な煙の発生はごく少ないですヾ(*´∀`*)ノ

見えないだけかもしれませんので、ちゃんとマスクはしてますけどね。

 

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鉛を流し込む前に型に『ベビーパウダー(タルク粉)』を塗布します。

工業的には『マイカパウダー(雲母粉)』が一般的らしいですが、お高いのでベビーパウダーで代用すると良いとのことでした。

(タルク粉もマイカパウダーも鉱物の微粉末です…多分)

鉛の流動が良くなり、製品の仕上がりも綺麗になるのだとか。

あと熱で型が傷むのを抑える効果もあるそうです。

刷毛で鉛が接する所にだけちょちょっと塗ります。

(全体に塗っても問題はありませんが不要です。)

ベビーパウダーはドラッグストアで200円程度で売ってます。

 

ジョンソン&ジョンソン ベビーパウダー プラスチック容器 140g

ジョンソン&ジョンソン ベビーパウダー プラスチック容器 140g

 

 

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べニアの抑え板で型を挟さみクランプ止めします。

シリコン型は思ったより柔らかいので、あまりキツく締め込むと穴が潰れて上手く鉛が流れなかったり、型が歪んだりします。

流し込みの際、型が開かなければ良いだけなのでキュッと軽く押さえるだけでOKです。

 

 

捨て流し! 

始めのうちは型の温度を上げるための『捨て流し』なので、アイをセットせずに鉛を流し込みます。

型の温度が低いと鉛が隅々まで行き渡らず、綺麗な形状に仕上がらないからです。

温めるといっても焼けた鉄板のような熱さでは無いです。

感覚的には出来立てのホットケーキくらいの温度かなぁ。

ずっと触ってると、『熱っ!』みたいなw

 

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準備が出来たら型の鋳込み口めがけて鉛を流し込みます。

『プロダクションポットⅣ』だと、横の黒いレバーを持ち上げると釜の下の小さな穴からチョロチョロと鉛が流れ出て来ます。

鋳込み口に溜まった鉛が少しずつ型の内部へ流れ込むイメージです。

 

約1分~2分置いて、鋳込み口の鉛が固まったらクランプを外します。

抑え板や型はそれほどじゃありませんが、中のルアーは熱々なので注意してください!

 

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始めは鋳込み口付近で固まっていた鉛が、5~6回目の捨て流しでようやくルアーの形状になってきました。

それでも所々欠けた部分がありますね。

 (捨て流しに使った失敗作も再び釜へ投入し再利用します)

 

本番スタート!

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10回目の捨て流しでなんとか納得のいく形になってきました。

ようやくアイをセットして本番の流し込みです。

 

捨て流しを繰り返しても型の隅々まで鉛が行き渡らない場合は、『鉛の温度が低い』『鋳込み口から型へ繋がる通路が狭い』といった原因が考えられます。

 

まずは鉛の温度を少し上げて様子を見て下さい。

鉛の通路が狭いことが原因と判断した場合は、作業を中断し細い彫刻刀やデザインナイフを使って型に修正を加える必要があります。

一度削り落とした箇所は元に戻りませんので、よくよく考えて型の修正は行うようにして下さい。

 

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この彫刻刀は便利ですよ~♬

 

 

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アイをセットして鉛を流し込むとやっぱり綺麗な形にならないというケースもあり得ます。

これは『アイの針金が鉛の流れを邪魔する』『アイの温度が低い』といった原因が考えられます。

アイの形状変更で鉛の流れを良くできれば理想的ですが、できない場合は先と同様に通路を広げることで解決することがありますので試してみて下さい。

『アイの温度が低い』に関して、アイを加熱してセットするという手もありますが結構面倒ですよね。

私は鉛の温度を少し上げてやる事で解決できました。

 

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60gは苦労しましたが、180gではアイをセットして一発目から綺麗なルアーが誕生しました。

ざらっとした部分もありますが、自分で使うには十分な仕上がりです。

アイもズレることなくビシっと決まってます♬

 

因みに…流し込みを続けるうちに型が伸びて少しずつ大きくなるので、大きさ・重さ共に±5~10パーセント程バラツキが生じるものと理解しておいてください。

(純鉛・硬質鉛によっても差が生じます)

 

余った鉛は…

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リードメルターに入れたまま冷やして固めても良かったのかもしれませんが、私は要らないステンレスの鍋に流して、使い易いサイズのインゴットにしました。

 (俺もリードメルター使ってるぞ!って言うコアな方が居られましたら、どうしてるか教えて頂けると助かります~)

 

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アルミ製の鍋だと穴が開くことがあるそうなので気を付けて下さい!

 

加工が終わって!

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鉛の温度を上げ過ぎたせいか、型が一部焼けてしまいました。

触ってみると肉の薄い部分がフニャフニャに。

あまり酷くなるとルアーの仕上がりに影響しそうですね。

 

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アイを準備する際、端を外に曲げるとルアーサイズによっては収まらない場合があるので内向きの方が良さそうです。

 

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表面の仕上がりについては…まぁ自分で使うぶんには十分なんですが、どうして粗くなるのかは知りたいところですよね~

数をこなして原因が究明できればと思っています。

やっぱり綺麗に越したことは無いですから。

 

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 まとめ !

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初めてにしては上手く出来たと思いませんか?

あとはホログラムシールを貼って、塗装&コーティングすれば完成!という計画ですが…。

塗装も奥が深くて只今苦戦中!

 

長くなりましたが、ここまで読んでいただいた方ありがとうございますm(__)m

なるべく私がつまづいた点を盛り込んで詳しく説明したつもりですので、参考にしていただけると幸いです。

また記事を見てもっと良い方法やアドバイスが頂けると助かります!

 では~!

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