オキムです!
前回紹介した工程に沿って実際にシリコン型を製作していきます!
とても分かりやすい動画を見つけたので良かったら参考にしてみて下さい!
シリコン型作成!一面目!
さぁ、ここからは粘土遊びの時間♬
油粘土をのし棒で平らに伸ばします。
袋から出したばかりの油粘土は固いので、レンジで短時間"チン♬"すると柔らかくなって扱いやいです。
(今回は300Wで30秒ほど加熱しました)
両端に厚みの同じ板切れを置いておくと均しやすいです。
油粘土は一つだと足らないことがあるので、余裕を持って2~3個買っておくことをオススメします。
のし棒はホームセンターでφ25の丸棒を買い、ノコで適当な長さに切りました。
キッチン用品はお高いので(笑)
大体1cm厚くらいに油粘土を伸ばしたらマスターを置き、爪楊枝で大体の位置にケガキをつけます。
ケガキの内側を少し掘り込みますがこんなツールがあると便利です。
マスターを埋める時そのままだと周りが盛り上がるので、それを少しでも抑えるためです。
『粘土へら』で検索すると色々出てきますので、気に入るものを探してみてください♬
マスターを半分だけ粘土に埋めます。
この時埋めたマスターと土台の粘土の間に隙間ができないよう注意します。
粘土を少し寄せて爪楊枝などで境を抑えると良いですね。
マスターブランクの埋め込みが終わったらブロックを設置します。
(まず2センチ上まで積み、粘土に加工が終わってシリコンを流し込む前にもう一段積み上げるというのが理想かな)
後から作る鋳込み口と空気溝を考慮して設置します。
鋳込み口と空気溝を設置したところ。
私の型だと縦置きでマスターブランクを少し斜めにしています。
あと忘れずに型の位置合わせの為の窪みを作ります。
私はφ7程度の丸棒を使いました。
鉛筆や筆など身近な丸い棒を使って下さい。
完成した型は意外と柔らかく鋳込み中ズレやすいので、鋳込みに支障がない範囲で沢山窪みを作ります。
(鋳込み口と空気溝は完成後に型を削って作り足すこともできますので、その場合は後に干渉しないよう窪みを作ります)
マスターの埋め込みが終わったら、いよいよシリコンの流し込みです!
まずは必要なシリコンの量を計算します。
積み上げたブロックの寸法から大体の量を計算。
えーと、140ミリ、70ミリ、20ミリだと…。
140×70×20=196000
このシリコンの比重が1.44なんで…。
196×1.44=282.24g
(あってる?)
成分が分離してることがあるのでよくかき混ぜます。
こいつも溢すとエライ事になるので新聞を敷いたり、汚しても問題ない環境下で作業することをオススメします!
キッチン用の計りで280gを計量。
次に専用の硬化剤を計量して添加します。
こちらのシリコンは100gに対し4g(4パーセント)。
今回は11.2g必要。
硬化剤の量を間違えるとすべての苦労が水の泡になるので、必要量の確認と計量を確実に行います!
キッチン用の計りでは細かい数字が曖昧なので精密計りを使用します。
(要注意!)
主剤に対して硬化剤がかなり少ないので、キチンと攪拌しておかないと硬化不良を起こします。
容器の底からコーナーまでしっかり混ぜ込むようにしましょう!
シリコンの準備が終わったらいよいよ流し込み作業に移ります♬
最初は気泡が付かないよう少な目にチョロチョロ。
(今回使った型取り用ブロックはこういった作業の定番商品らしいですが、出来が悪くて隙間が出来たり上手く収まらなかったりしたので、仮固定の為所々テープ貼ってます!)
ある程度落としたら今度は筆を使って気泡をマスターの外へ逃がします。
実際気泡は見えないので、あると仮定した作業ですw
筆の毛が抜けると型に影響するので、抜ける毛は使用前に取り除いておく。
マスターと粘土の表面にシリコンを塗り終えたら、後は残りのシリコンをゆっくり溢さないようブロック内に注ぎます。
(ここはザッとで良いそうです♬)
流し込み完了!
第一次…と言いますか、型作りの前半戦が終了です。
完全硬化は3時間とのことですが、温度差によってかなり差があるらしいので一日置いた方が無難です。
シリコン型作成!二面目!
(一日経過~)
触ってみて、冷蔵庫で保管した板チョコのようにカチカチに固まっていれば成功です!
ブロックが崩れないよう慎重に裏返し土台の油粘土を取り除いたら、歯ブラシや爪楊枝を使って余計な粘土カスを取り除きます。
3センチ位ブロックを積み上げ、反対同様に鋳込み口を作ります。
絶対に忘れちゃいけないのが離型剤の塗布!
離型剤を塗り忘れると流し込んだシリコンが接着して一体化してしまいます。
洗剤やグリス、ワセリンなど身近なもので代用できるそうですが、失敗するケースもあるのでこちらの専用液を使うことを強くオススメします!
1000円弱とそんなに高くないですし何度も使えます。
離型剤はシリコン部分だけ塗布したら大丈夫です。
シリコンがくっつくのはシリコンだけだそうなんで。
粘土やマスターに塗布しても問題はありませんが不要です。
塗布して数分もすると表面が白く粉を吹いたようになるので、そうしたら乾燥OKのサイン!
反対面と同様の流れで耐熱シリコンを流し込みます。
一日置いて硬化を確認したら、周りのブロックを慎重に外します。
型の相面から慎重に割り、綺麗に二つに分かれれば型の作成は完了です。
(鋳込み口と空気溝を後回しにした場合はコレを作る作業が残ってますね)
ハイ!お疲れ様でしたー!
これでルアー製作一つ目の山場『型作り』をクリアーです!
あとは鉛を流し込んでみて、鋳込み口や空気溝の位置、形に問題が無ければ綺麗なルアーができるんですが。
そこまで確認できてはじめて型作りが成功!と言えるので、ホント長い道のりですよねー。
次回からは二つ目の山場『鉛の流し込み』をリポートしていきますのでお楽しみに♬
では~!