オキムです!
今回は一年を通じて楽しめる『ちょい投げ釣り』の魅力について紹介します!
今回の【準備編】ではちょい投げ釣りがどんな釣りなのか、また釣りに必要な道具について紹介していきます。
ちょい投げ釣りとは
『ちょい投げ釣り』は投げ釣りの一種です。
投げ釣りは一般的に20号~30号といった重たいオモリをゴツイ竿で100m~200mと遠投し広範囲の魚を狙う釣りですが。
ちょい投げ釣りはこの釣り方をスケールダウンして、手持ちのタックルに見合ったオモリで届く範囲の魚をお手軽に狙おうという釣り方です。
2mのバスロッドから5mのサビキ竿まで、そのロッドの許容に応じたオモリを使用すれば釣りが可能です。
メインターゲットはキスですが、その他にも食べて美味しいカワハギやハゼ、ベラなど釣れる魚種が多彩な事も『ちょい投げ』の魅力の一つです。
仕掛けも釣り方も単純ですが、釣りの基礎となる重要な要素を多く含んだ釣りですので、子供さんや入門者には是非トライしてみて欲しいですね。
最適なシーズン
私の独断と偏見でちょい投げ釣りの盛り上がるシーズンをグラフ化してみました。
水温が上がり始める4月中頃から沿岸部の少し水深のあるエリアで釣果が上がり始めます。
5、6月は水温が安定するのと同時に産卵期が重なって好釣果が期待できます。
7、8、9月は照り付ける夏の日差しを避けて魚が深場へ移動するので釣れても小型が多いです。
但し涼しい夜間や早朝の釣りは好釣果に恵まれることも多いです。
10、11月水温が下がり始めると越冬の為の荒食いでまた釣果は上向いてきます。
北風が吹いて本格的に水温が下がる12月~3月は浅い沿岸部での釣りは厳しいシーズンとなります。
ダイナミックな投げ釣りをスケールダウンした釣りですが、釣果やその面白さは決して引けを取りません。
先に説明した通り、シーズンによっては浅い沿岸部に型の良い魚が寄ってきているため、軽いオモリで繊細に狙うことで魚が散ることなく数を伸ばすことが出来ます。
タックルが軽く繊細だと引き味も楽しめますしね。
タックル紹介!
下記に標準的な『ちょい投げタックル』の例を紹介しておきます。
【ロッド】
長さは2~4m程度、最低5号程度のオモリが振れるロッドが好ましいでしょう。
3.5号のエギが振れる8フィート前後のエギングロッドが一番扱い易いです。
手持ちのロッドがどのくらいの重さのオモリが使えるか分からない場合は最寄りのショップで聞いてみると間違いがありません。
仮にそのショップで購入したロッドで無くとも親切にアドバイスして頂けると思います。
【リール】
特別制限はありませんが、小~中型のコンパクトなリールがオススメ!
スピニングと両軸(ベイト)の二種類ありますが、入門者は扱いが簡単なスピニングタイプのリールをお勧めします。
(シマノ・ダイワ社製リール 1000~3000番程度)
【道糸】
リールに巻く糸はPEラインとナイロンの2種類が考えられます。
PEラインの方が伸びが少なく感度が良いですが少し割高になります。
"感度が良い”というと魚のアタリを感じやすかったり、海底をズル引くオモリから底質を判断出来たりして沢山の情報が得られるので釣果に結び付きやすいです。
また何より釣りをしていて楽しいと感じるのではないでしょうか。
釣り場によっては根掛かりする事もあるので、ラインの強度を考えると0.8号以上がおススメです。
ナイロン糸を使う場合は細いほど良く伸び、アタリは分かり辛くなります。
逆に太過ぎるとキャスト時の抵抗が大きく仕掛けが飛ばないので2~3号程度の太さのラインがおススメです。
(オススメはPEラインですが、今現在お使いのリールがあるようでしたらとりあえずそのまま使ってみると良いと思います。)
PEラインを使用する場合、先端に60cm程度リーダーを結んでおくと良いでしょう。
フロロカーボン(ハリス)の2~2.5号がおススメ。
リーダーを接続する理由は色々ありますが、PEラインはしなやかでコシが無いため仕掛けを作り難い。またスイベル等に直接結ぶと滑って解ける事がある為です。
ラインの性質の違いについて詳しく説明した良い記事がありましたので参考にしてみて下さい!
『なにが違うの?ナイロン、フロロ、PE、エステルなどの釣り糸の種類の特徴は?
』
WpPostPlusポスト表示 / 釣り具の通販 | ネット販売なら、「つり具・TEN」 ルアーやエサ釣り 釣具なんでも販売中
PEラインとリーダーの結節方法についても改めて追記しますので、ウェブ上の『SFノット』や『FGノット』を参考にしてみて下さい。
【仕掛け】
私がオススメする仕掛けは天秤仕掛け!
投げても仕掛けが絡み難く、状況に応じてオモリ交換も簡単です。
いつも私がセットしてる仕掛けはこんな感じ。
道糸の先にスナップを付けておくとエギやサビキへの交換も簡単。
また結び変えの度にラインを切ってリーダーが短くなることもありません。
仕掛け側にスナップ付きスイベルを付けておくと仕掛けの交換が簡単ですし、魚やエサが回転してヨリが発生するのを防いでくれます。
私は2本針仕掛けを自分で作りますが長さはこんな感じ。
最近はメーカーの仕掛けも良いものが増えてきましたので、キスの船釣り用仕掛けなど市販品を購入しても良いかと思います。
作った仕掛けは市販の『仕掛け巻き』に巻いてます。
現地で作るとゴミも出ますし焦って雑になるので、余裕があれば事前に準備しておくと良いでしょう。
【エサ】
青イソメやイシゴカイ(小ケブ、ジャリメ)などの虫エサが一般的です。
遠投竿でキスを専門に狙う場合はエサズレを避ける為にイシゴカイを良く使います。
ちょい投げ釣りではズレる心配は少ないので、汁気が多く集魚効果の高い青イソメをオススメします。
針サイズも少し大きいので細いイシゴカイでは使い辛いかもしれません。
それ以外に細く切ったイカやキビナゴ、オキアミなど色んなエサを試してみるとまた違った魚種が釣れたりして楽しめるかもしれませんね。
【釣れる魚】
本当に沢山の種類の魚がターゲットになります。
キスやハゼ、カワハギといったメジャーなものから、セイゴ(スズキの幼魚)、小鯛、フグ、ベラ…。
地域によってはカレイやアイナメなど。
ちょい投げ釣りに必要な道具をピックアップしてみました。
【必要な道具】
・ ロッド
・ リール(糸が巻いてあるもの)
・ 天秤
・ オモリ
・ 仕掛け
・ エサ
・ メゴチバサミ(※)
・ ハサミ(※)
・ クーラーボックス
・ 氷
・ 手拭きタオル
・ 水汲みバケツ
・ (エサ箱)
『ちょい投げ釣り』は釣れる魚種が多彩な事も魅力の1つですが、ゴンズイやオコゼなど稀に直接触ると危険な魚が釣れることもあります。
釣れた魚を掴む際は素手じゃなく厚手のタオルやメゴチバサミを使う習慣を付けましょう。
ハサミも忘れがちな道具の1つです。
特にPEラインを使ってる場合、簡単に切れないので必携なアイテムになります。
まとめ
今回は『ちょい投げ釣り』の魅力と必要な道具について紹介してみました。
特別必要な道具は少ないので、入門者には打って付けの釣りですね。
"投げては巻く"を繰り返す単純な釣りですが、アタリを待つ姿勢やアワセ、エサ付け、タックルのセッティングなど『釣りの基礎』がほとんど含まれています。
青イソメが50gもあれば2、3時間楽しめて、美味しいお土産ができます(?)ので是非挑戦してみてください♪
後半の『実釣編』では釣り方のコツなど紹介していく予定です!
お楽しみに!