オキムです!
今年はまだ一度もエギングらしいエギングに行ってません。
にも関わらずちょっと楽しそうなエギングロッドを発見!
買ってしまいました~
近場に試し振りに行って来たのでレビューなどしてみたいと思います。
シマノ エクスチューン 804L+
今回購入したロッドはシマノの『セフィア エクスチューン 804L+』というモデルになります。
昨年発売のモデルなので今更って気もしますが。
※シマノHPより抜粋
ソフトチューブラーが採用されているのは706ML、804L+、805ML+、808L+の4機種のみ。
リールシートはアップロック方式。
エンドグリップの長さは、竿尻からリールシートの前側フードまでが333ミリ(全機種共通)。
外観レビュー
ティップ部は『Xガイド』搭載でかなり小径のガイド設定になっています。
"持ち重りの軽減"と"絡み防止"という事ですが、確かにダルさはなく糸絡みも少ないように感じます。
小径ガイドセッティングが飛距離に悪い影響を与えている感じもしませんね。
ベリー、バットセクションはドルザイトガイド。
グリップの上側にはカンナキーパーが標準装備。
【カンジ・80プロキシミティとの比較】
リールシートは両方ともアップロック方式です。
エンドグリップは2センチほどエクスチューン804L+の方が長い(333ミリ)。
ティップセクションの比較。
804L+(左)、80プロキシミティ(右)
ソフトチューブラー採用のエクスチューン804L+はイカに違和感なくエギを抱かせることができます。
80プロキシミティはパキパキな高弾性カーボン採用なので振動伝達に優れています。
ティップの曲がりでアタリを感知することは難しいけど、手元に伝わる負荷の変化で底質や潮、イカのアタリを感知できます。
試し振り!
どんな具合か2時間ばかり試し振りに行ってきたのでレビューします。
勿論イカは釣れませんでしたけど。
シマノのエギングロッドって"袋"付いてなんですね。
(ロッドベルトは2ケ付いてます。)
この状態で釣り場に持ち込んだら、「竿買って釣り場直行かよ…(汗)」みたいな目で見られてました。(汗)
この金属的なリールシートは好き嫌いが分かれそうです。
嫌いじゃないけど冷たくて重たく感じるので、シンプルなEVAタイプの方が好みです。
実際は金属じゃなく、プラスチックにメッキしてるだけなのでとても軽いです。
家でリールをセットした感じちょっと持ち重りするかなとも思いましたが、"現場"では大して気になりませんでした。
試しにヤマシタのエギ王Q3.5寸(ノーマル)からスタート。
水深5~6m、潮は緩いですが二枚潮なのでしゃくった感じは結構重たいです。
スラッグジャークだと気持ち良くしゃくれますが、HPSJ(ハイピッチショートジャーク)は厳しい感じです。
ロッドの弾性に吸収されて跳ね上げきれない感じです。
『エギ動かね~』
3寸に交換してみました。
シャクリ感は軽くなりますがやっぱりHPSJは厳しいですね。
あと腕のリーチが短い私にはエンドグリップが少し長く感じました。
シャクリパターンによっては服にかかるのでストレスになりますね。
まぁそのうち慣れると思います。(?)
ファーストインプレ
現在のエギングロッドには『しゃくるためのロッド』『イカを乗せやすいロッド』の2種類があると思います。
春イカで中心となる3.5寸(場合により4寸)をストレスなくしゃくるためには張りの強りバットとベリーが重要になりますが、違和感なくエギを抱かせるにはソフトティップの方が有利です。
勿論釣り人側もアタリが見て取れると楽しいですし。
『張りのあるバットとベリー』、『ソフトなティップ』この性質の違う2つを破断のリスクなく接合するのはかなり難しい技術だと思いますが、やっと近年になって実用可能なものが出てき始めましたね。
①気持ち良くしゃくれる
②イカが違和感なく乗る
③掛けて楽しい
この3つを満たすロッドを期待していましたが、あと少し①が足らないかな。
今の私にとっては沢山の釣果より、『アタリを待つことの楽しさ』と『掛けてからのやり取りの楽しさ』に重点を置きたいので狙い通りなロッドではあります。
今後はどんな風にしゃくれば思ったようにエギが動かせるのか、しゃくり方の研究とこのロッドにあったエギを探してみようと思ってます。
使っていくうちに新たな利点や欠点など見つかると思うので追記していく予定です。
ではまた~!
更に実釣インプレ
6月16日~17日の藍島プチ遠征では、エクスチューン804L+を使ってなんとかアオリイカゲットできました!
試行錯誤してなんとなく使い方やそのクセが分かってきたので紹介しようと思います。
ぶっちゃけた話、上のファーストインプレ通りでしたが。
エギが動かないという利点
ロッドの反発が弱くエギの動きが小さいことは状況次第では利点にもなり得るんだと思った釣行でした。
釣り場の水深は平均4mといったところでしたが。
通常のエギングロッドだとスラッグジャーク2セットで海面まで跳ね上がる所、このロッドだと3セットは叩き込むことが出来ます。
同じ範囲でより多くエギをアクション・アピールすることが出来るんですね。
こういうのをネチネチやると言うんでしょうか。
産卵時期に入るとイカの動きが鈍り、エギを長距離追うことが少なくなるような気がします。
イカに追いつけるだけの"間(時間)"を与える上でも移動距離の短いアクションは有効な気がします。
張りのあるロッドでも力をセーブしてしゃくれば同じ事と言われそうですが、"パワーを抑えながらの釣り!"実際やってみると結構難しく疲れる作業ですよ。
ガイド絡みが恐ろしく少ない
実際一日しゃくってみてガイド絡みの少なさには驚かされました。
最近のガイドって皆こんなですかね。
風向きやキャスト方向によってはどうしても不自然な姿勢でしゃくることもあります。
以前はちょいちょい絡んで折角のキャストが台無しになることも多かったですが、そういったストレスも解消される気がしますね。
地味に恩恵は大きいと思いますよ。
釣りが楽しい!
"掛けて楽しい"を メインコンセプトに掲げたロッドですが。
確かに釣りしてて楽しいと感じさせるロッドです。
当初は少し持ち重りするかと思いましたが、使ってみると全然そんなこと無くてしゃくるのが楽しいと感じますね。
ショートジャークは苦手ですがスラッグジャーク中心の釣りならスカスカ抜けて気持ちイイです♪
イカを掛ければ小型でも良く曲がります。
硬いロッドだとサイズによっては掛けて即座にドラッグを緩めないと切られるという緊迫感もありましたが、柔軟な分ドラッグに手が伸びるまで気持ちに余裕ができました。
良い事ばかりじゃなく少しガッカリだった点も。
ティップは期待したほどソフトじゃない
潮や海底の地形などティップの動きからもう少し情報が拾えると期待してたんですが、目で見て確認できるほどのしなやかさは無いようです。
"手感度"に関しても中途半端にソフトなので伝達能力は今一つと感じました。
イカに針が刺さらない
全体的にソフトなロッドなので当たり前と言えば当たり前ですが。
普段使い慣れたロッドのつもりで合わせを入れると全然カンナが刺さってないってことが多いです。
そこをどう解決するかは今後の課題ですね。
私があまりハードに合わせをくれるタイプじゃないのもありますが。
ティップで"イカのノリ"を確認してグイと胴に乗せるタイプの合わせだと厳しいと感じました。
どんなシチュエーションに向いたロッドか
・ 水深10m未満の浅い釣り場
・ 潮の緩い釣り場
・ 海底の起伏の少ない釣り場
・ ショートジャークを多用しない釣り
比較的浅い釣り場で着底を取りながらネチネチ釣る釣りに向いたロッドだと思います。
潮の緩い港湾など面白そうですね。
エギがあまり動かないと書きましたが。
幾つか手持ちのエギを試してみた所、アオリーQは比較的軽いアクションで良く動いてくれたように思います。
探せばもっとストレスなく動くエギもあるかもしれませんが、それはコレからの調査課題という事で…。