釣り道具の進歩

オキムです!

今回は『釣り道具の進歩』について私なりの考えを綴ってみたいと思います。

 

 釣り道具の進歩

 

釣り道具に限った話ではありませんが、どんな製品も月日の経過とともに次々と新商品が登場して、私たちの物欲を刺激して悩ましいばかりです。

実際の所、メーカーがそれほどまでに日進月歩新しい技術を開発しているのかというとそうとは言い切れないのが現状で、需要を確保するために外観だけちょっと変更しただけだったり、製品内容より宣伝広告に力を入れているというケースはよくあります。

 

場合によっては材料費高騰の為、ニューモデルの方がスペックはグッと下がるというケースもあるほどです。

 

勿論過去には目新しい技術が採用されたケースもあります。

例えば私が記憶しているものだと、

 

・ インターライン(中通し)ロッド

・ レバーブレーキ付きリール

・ ドラッグ・レバー一体型リール

・ ゴアテックス

・ 新素材ライン(PEライン)

・ 止水チャック

 

もっと色々あると思いますが、私が恩恵を受けた技術はこんなもんかなと。

( 意外と少なくて自分でもびっくりした(;^_^A  )

 

当然どれも登場したばかりの頃は高価な上、様々な欠点を有していました。

その欠点が1つ、また1つと克服されるたびにニューモデルとして大々的な宣伝広告を打って、製品の買い替えを促してきたわけです。

今思えば発売当初問題になった欠点の多くは開発段階から分かっていたことがほとんどで、メーカーが中途半端な製品を販売したと非難されても可笑しくなかったと思います。

 

減退する釣り道具の進化 

 

これは私個人の勝手な見解ですが、

最近はこれらの技術革新も行きつくところまで来てしまった感が否めません。

実際私が愛用している釣り道具の中には5年前、10年前、中には20年も前の製品であるにも関わらず現行の製品と同等、もしくはそれ以上に使い勝手の良いものも多く有ります。

 

このような惨状になっている原因はいくつか想像できますが、 

1つは釣り道具が製品になり販売されるまでのプロセスの変化が挙げられると思います。

1970~80年代釣り道具が大きく進化していた時代、ほとんどの製品は国内で製造されていました。

ロッド1本を例に挙げても、完成までにはいくつもの工程を経て使える状態になります。

・ 材料の選定

・ バランス設計

・ 組み立て(ガイド、リールシート等)

・ 塗装など装飾

 

製造工程に関与していた技術者のほとんどがその意味をよく理解しており、また製造者である以上に釣りを探究する者だったのではないでしょうか。 

私は最先端の技術が詰め込まれた最近の釣り道具も好きですが、それ以上に釣り好きが製作した作品としての釣り道具が大好きです。

 

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これは私が釣り道具を工作する際のイメージ見本にしているものの一つです。

1980年代に『オリムピック』というメーカーからリリースされた筏竿ですが、少し前にリサイクルショップで2000円程度で購入しました。

 

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グリップには職人さんの手作業で籐が巻いてあり、その上に滑り止めの糸が綺麗に巻いてあります。竿尻には木製の栓が付いてます。恐らく旋盤で削って磨いたものでしょう。

 

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竿の継ぎ目にはこんな繊細な木製の栓があって、緩からずキツからず。

コレも多分旋盤で削りだして磨いたものでしょう。

塗装もとても美しいです。

 

現代の釣り道具と言えば海外での製造がほとんどで、樹脂製の部品を多用し、大量生産できるようプラモデルのような組み立て式になったものが多い。

コストダウンの為に製造拠点を海外に移した結果、釣りを全く知らない人達が釣り道具を製造しているという事実。

 

このようなことから、昔に比べると製造工程ではほとんど人の手がかからなくなりました。

実際に古い時代の手の込んだ美しい作品と、現在の最先端技術を取り込んだコストダウン樹脂成形品の値段を比較すると現代の製品の方が数倍高価です。

どれ程最新鋭の技術分がその費用の大半を締めているのかと思ってしまいます。

 

製造者が釣りのことを知らないという事に加えて、最近は国内の販売店スタッフもあまり知識と経験を持たないというのも 釣り道具の進歩が減退した原因の一つだと思います。

( 勿論中にはとびっきりマニアな店員さんも居ますよ♪ 

しかし仕事という範疇で、メーカーから配布された資料の受け売りだったり、社内の研修で教えられた内容そのままというスタッフさんが多いのも事実。

お客さんに『この竿ってどうですか?』と聞かれて分かりません…と答えるのは勇気がいるだろうけど、でも憶測や間違った情報を伝えるよりはずっと良いと思う。

 

良い道具とは何か?』が解っているスタッフが少なくなれば、良い道具は売れなくなる。

そうすると良い道具を作るメーカーは少なくなり、売れる商品を作るメーカーだけが生き残るということになる。

売れる商品が良い釣り具とは限らない。

 

消費者側が道具を見る目を養い、良い商品を選んで買うことが大事です。

通販が主流になりつつある現在、アイテムによっては現物が店頭で確認できないものも多々あります。

ウェブを検索すれば、メーカーサイドの偏った評価以外にも一般のアングラーの公平な意見を沢山集めることができます。

小売店の経験値の高いスタッフやネットから有用な情報を収集して、より良い道具を選ぶ目を養いましょう!

それが今後も良いメーカーが存属し、我々がよい道具を手にすることにも繋がります♪

 

 

人から聞いた話ですが~

 

釣りブームの頃、色んなメーカーが色んな釣り種において競技会を開催していた頃の話です。(誰がどれだけ沢山魚を釣るかという競技です。)

 

『がまかつ』主催のハヤ釣り大会での出来事ですが、参加者のとあるグループが大会の数日前から現地入りして、釣りの下見をしていました。

釣る事だけが目的であったため、彼らは釣れた魚を全て捨てていたそうです。

それを知った『がまかつ』の先代(先々代?)社長が怒って大会を中止し、それ以来ハヤ釣り大会は行われなくなったという話を聞きました。

 

私はこれを聞いてがまかつフリークじゃないけど、ちょっとがまかつってメーカーが好きになりました。

釣りや魚を大切に思う人が釣り道具を作ってるって大事だと思うよ♪

 

まとめ

 

今回はふと思い立って近年の釣り道具について記事にしてみました。

上手くまとめられなくてスミマセン(;^_^A

なんとなく言いたいこと汲み取ってもらえると嬉しいですけど…♪ 

ではまた~

 

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