塗装(2)【ルアー自作活動報告⑧】

オキムです!

ほぼ最終工程になりますが、ルアーのコーティング作業を紹介していきます。

 

ルアーのコーティング!

一般的にはコーティング塗料(クリアー)というと、ウレタンセルロースセメントらしいです。

ウレタンしか使ったことがないので違いは良く分かりませんが、ルアービルダーの方たちはセルロースの方を良く使ってるみたいです。

 

当初はユーチューブ動画で紹介されていた2液ウレタンを試してみたんですが、仕上がりの硬度がイマイチだったので、昔ウキ作りで使っていた1液ウレタンに変更しました。

試してみた2液ウレタンはコレ。

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1液ウレタンは開缶しなくても一定期間経つと自然硬化してしまいます。

特に気温の上がる夏場は長持ちしないので、なるべく早めに使ってしまわないと…。

とは言っても上手く保管すれば半年くらいは十分保ちます。

 私が使っている一液ウレタンクリアーはこちら。

 

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『九州塗料工業 UC200 NEOクリアー』ってやつです。

主にフローリングなど建築材に使われてるそうです。

 

1液は硬化剤を混ぜる手間が無いのが良いですね。

ウレタン塗料は湿気によって硬化が進むので、長持ちさせる為には使わない塗料を極力空気に触れさせない事が重要です。

 

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最小サイズは3.5キロ缶になります。

少量しか使わないのに、毎度大きな缶から出し入れしていると塗料全体の硬化が進むので、私はいつも1リットルの鉄缶に小分けして使ってます。

ウレタンクリアーはご近所の小さなペンキ屋で送料込み7000円でした。

半年間7000円で塗装し放題と思えば私はお安いと思うけど…、たまにしか塗装しない人からすると高~って思うでしょうね(汗)

鉄缶は1つ300円。

大型ホームセンターで同じものが500円でした。

個人店の方が安い事もあるんですね!?

 

塗装開始!

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それでは塗装開始!

会社のゴミ箱から拾って帰った工具の容器にウレタンクリアーを注ぎます。

タイラバヘッドだけなら三分の一の量で十分なんだけど。

 

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クリップをアイに引っかけて、泡を噛まないようゆっくり浸けます。

 

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最初から厚塗りしようとするとホログラムシールが剥がれたり、色落ちする可能性があるので、最初は一度浸けたら丸一日乾燥させた方が無難です。

ちょっとムラムラッてなってますが、乾燥すると落ち着いて綺麗になります。

 

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釣り下げるクリップはこんな感じに曲げると使い易いですよ。

 

今度はタイラバヘッドを浸けます。

 

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タイラバヘッドのように両端に穴が開いているものをディッピング(どぶ漬け)する場合、余分な塗料を落とす為にこのようなパーツを作っておくと便利です。

ストローをカッターやハサミで縦割りして短く切ったものです。

 

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ストローを穴に挿したら、クリアーに浸けていきます。

ストローは浸けた後から挿しても構いません。

 

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逆さにしておくと、余分な塗料はストローを伝って下へ流れ落ちます。

下に要らないダンボールや新聞紙を敷いて、垂れた塗料を受けるようにします。

 

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うーん…穴がセンターを通ってるものだと上手くいくんですが。

タイラバヘッドのように穴が脇にズレていると、どうしても塗料の溜まりが出来てしまいます。

完璧を求めるならエアブラシが必要ですかね。

 

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ストローに付着した塗料が糸を引かなくなったら、ストローをペンチで引き抜き乾燥させます。

抜き忘れるとストローが抜けなくなりますw

 

メタルジグ、タイラバヘッド共に1日乾燥させたら同じ作業を繰り返します。

通常ウレタンクリアーは完全乾燥までに一週間近くかかるそうですが、半乾きの状態で塗料を乗せた方が上と下の塗料が密着して厚い皮膜を作ることができます。

 

コーティング完了!

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6回コーティングでこんな感じ。

強度はわかりませんが、外観上はこれで十分みたいですね。

あとは実際に使ってみて強度不足と思えば回数を増やします。

触ってみてシールの段差が感じられる場合はもう少し乗せた方がいいかな。

 

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同じく6回コーティングしたメタルジグはこんな感じ。

 

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ダイソーのホログラムもイイ感じです。

 

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業界じゃあ、メタルジグは基本シルバーとグローがあれば他は要らないと言われてますが、遊び半分でダイソーピンクも作ってみました。

 

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同じくダイソーホログラム。

グリーンとゴールドを上下半分ずつ貼った『グリーンゴールド』。

浅場や澄み潮だと、これも釣れそうなカラーじゃないですか。

 

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アイに付着した塗料をカッターなどでこさいで綺麗にしたら完成です♬

 

タイラバヘッドの仕上げ!

タイラバヘッドの仕上げに保護パイプを取り付けします。

当初3ミリのパイプを取り付けする予定でしたが、内径が1ミリじゃあ狭すぎると判断。

タイラバヘッドの穴径を1ミリ拡張して、4ミリのパイプを瞬間接着剤で接着しました。

 

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左はホームセンターで買ったABS丸パイプ、右は釣具店取り扱いのパイプキット

使い比べた感じ、ホームセンターのABS丸パイプの方がお値段も安くて使い易いです。

ABS丸パイプは1mが100円

パイプキットは40センチが2本入りで160円

 

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タイラバヘッドも完成!

切断したりヤスったりするとパイプの切断面が白くなっちゃいますが、サッとライターで焙ると綺麗な透明に戻るので気になる方は試してみて下さい♬

 

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ネクタイとフックをセットするとこんな感じ♬

 

ルアーの強度と出来栄えについて 

基本塗装回数を増やして膜厚を上げて行けば強度は高くなりますが、エッジが丸くなりずんぐりした形状になってきます。

当然動きにもキレが無くなると思います。

ディッピング(どぶ漬け)に至っては塗料溜まりができ、形が歪んでくることもあります。

塗装回数は何回と決まっている訳でなく、自分が思い描いた(理想的な)形が維持できる範囲でコーティングを繰り返すって感じでしょうか。

これ以上のせると形が崩れてきそうだって所が塗装回数の限界だと思ってます。

どんなに綺麗で強度が高くても釣れないと困りますからね。

 

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まとめ

お粗末ではありますが、私のルアー製作工程を一通り紹介してまいりました。

一応使えるルアーは完成したんですが、もっと綺麗で釣れるルアーを作るために試行錯誤してる最中です。

最近はエアブラシを導入して初吹きしたり、熱転写ホログラムを導入したいのでそのための道具を作ったり情報をかき集めたり。

今後も経過報告して参りますので楽しみにしてて下さい。

では~♬

 

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 そうそう話は変わりますけど、最近カスタムハンドル買ってみました。

『リブレ クランク110 ゴールド・ガンメタ』

プレートの色や長さ、ノブの種類や色、大きさ。

悩みに悩みまくってナチュラムで注文したけど、この組み合わせで正解だったと思います♬

このリールはタイラバ、ライトジギング、エサ釣り…と汎用機なんですけど、ハンドルがアミエビまみれになるのは嫌だなぁ。

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