ラインの種類と使い分け【小さなお話】

オキムです!

今回は釣りの基礎になりますが、"ライン"についてのお話をしていきます。

ラインの種類と使い分け

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釣りを始めて間がない頃は竿やリール、仕掛け、ルアーにばかり関心が向きます。

リールに巻いてあるラインや仕掛けに使われているラインは釣具店や情報サイトで勧められたまま使ってるって方も多いのではないでしょうか。

ライン選びはルアーの飛距離や糸絡みの有無などその日の釣りの快適さを左右する大きなファクターの1つです。

自分に合ったラインを見つけることが出来れば釣りはもっと快適に、そして大きな釣果アップに繋がると思います。 

現在主流になっている『ナイロン』 『フロロカーボン』『PEライン』の3つの代表的なラインについて、特徴を紹介していきますのでライン選びの参考にしてみて下さい。

 

 道糸とハリス

ラインを紹介するにあたってまず最初に、釣り業界に存在する良く分からない用語『道糸』と『ハリス』を紹介しなくちゃあイケません。

 

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道糸とは『仕掛けと竿を繋ぐライン』のこと。

『リールに巻いてあるライン』も、のべ竿で『竿先と仕掛けを繋ぐライン』も道糸になります。

ハリスは仕掛けに使われているラインのことです。

  

メーカーは『道糸向け』『ハリス向け』としてラインを製造・販売してますが何が違うのか? 

材質の違いというよりは製品の完成精度に差があります 。

ハリスは道糸に比べ素材の純度や太さがより均一で製品の完成精度が高いラインということになっています。

なので一般的には同じ長さ・太さで比べれば随分割高になります。

仕掛けに使われるラインは魚に近い位置にあるため、直接食いに影響すると考える釣り人も多いのです。

海底の障害物や魚とのやり取りで生じるスレ・コスレを考えても道糸よりハリスの方が強度・耐久性が要求されるというのは分かってもらえると思います。

仕掛けに拘る釣り人は多いのでメーカー側もその要求に応えるべく精度の高いラインを細かいラインナップで製造している、それがハリスって感じでしょうかね。

注意しておきたいのは、

どこへどんなラインを使うのも使い手の自由であって『道糸向け』をハリスに使ったり、その逆でも構わないということです。

ファミリーフィッシングで小物釣りを楽しむケースなど、仕掛けにあまり神経質にならなければ、どこにどんなラインを使っても結構ですよってことです。

 

ナイロン

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・ 安価

・ しなやか

・ 吸水性が高い(劣化が早い)

・ 耐摩耗性が低い

・ よく伸びる

・ 色がついたものがある

 

ラインの素材としては古くからありもっともポピュラーなもの。

歴史が古く製造のノウハウも確立されていることから安価ながらそこそこ品質の高いものが多い。

難点としては他の素材に比べ吸水性が高く、使用の頻度によっては強度が著しく低下すること。

通常表面はコーティング処理されているが、ガイド摩擦や紫外線によって剥がれ劣化する。

リールに巻いたラインは数回使用したら使った部分を切り捨て、なるべく新しい部分を使用することで不意なラインブレイクなどトラブルの回避に繋がる。

余り短くなった場合はすべて取り除き巻き替えです。

 

リールに巻く糸はナイロンが多いです。

比較的しなやかでスプールへの馴染みが良いという事があります。

色を付ける事が出来るのもナイロンラインの特徴ですね。

オレンジやイエローなど見やすい色のラインは仕掛けの位置を判断するのに役立ちます。

但し、ラインは色粉を混ぜることで幾分品質が低下するので、透明のものより強度が低い事は知っておいて下さい。

 

伸縮性が高い事もナイロンラインの特徴の1つです。

『伸びる』 という性質は感度面で考えればマイナスポイントですが、上手く使えばショックを吸収しより大きなターゲットと渡り合うことが出来ます。

のべ竿の釣りなど、急な魚の走りに対してラインを出すことが出来ない状況でもラインの伸びでバラシを防ぎ、思わぬ大物が取り込めたりします。

 

フロロカーボン

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・ 値段が高い

・ 張りが強い(硬い)

・ 吸水性が低い(劣化が少ない)

・ 耐摩耗性が高い

・ 伸びが少ない(感度が良い)

・ 比重が重たい

 

見た目ナイロンとよく似ているが別素材のライン。

ナイロンに比べて張り・コシがあって絡み辛いことから仕掛け作りに適しています。

  

伸びが少なく感度に優れるため極細のものはアジングやエリアの釣りなどに使われています。

太いラインはスピニングリールに巻くと釣りの最中ほどけてトラブルになりやすい。

 

フロロカーボンは基本的に沈むラインと考えておいてください。

アジングなどのライトゲームでは仕掛けとロッドが直線を描きやすいことも高感度に一役買っています。

逆に手前の障害物を回避しながらの釣りとなると、沈みやすいラインは根掛かりが多発する原因にもなります。

 

PEライン

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・ しなやか

・ 伸びが少なく高感度

・ 引っ張り強度が高い

・ 結節強度が低い

・ スレ・コスレに弱い

・ 吸水性が低いため劣化が少ない

・ 比重が軽い

 

極細のポリエチレンの原糸を複数本編み込んで(撚り合わせて)作られたライン。

PEはポリエチレンの略です。

原糸の本数は4の倍数で、4本撚り、8本撚りという製品が多い。

しなやかでコシがないのでハリスには向かない。

道糸として利用されるケースがほとんどですね。

 

利点は…

素材特性から伸びが少ない、もしくはほぼ無いため非常に感度に優れる。

ルアーへのアクションもロスなく伝える事ができます。

水深数百m超といった深海の釣りを可能にしたのも、この伸びの少ないPEラインの登場があったからと言っても過言ではありません。

 

強度面に関してはナイロンと比べると2倍以上の"引っ張り強度"があり、そのためより細い糸を使用できるという利点があります。

細い糸が使えることによって投げ釣りではより遠投ができ、潮の速い釣り場ではより繊細な軽い仕掛けでも潮に流されず釣りをすることが出来ます。

 

欠点は…

引っ張り強度』は高いが『結節強度』は低い。

耐摩耗性』が低い。

 

単純に引っ張ったときの強度は強いが、スイベル等に直接結び引っ張るとパスッとあっさり切れたりします。

スレ、コスレに対しても非常に弱いため、障害物の規模に応じて先端に50cm~数mリーダー(先糸)を繋いで使用するのが一般的です。

リーダーに使われるのは先に紹介したナイロンやフロロカーボンですね。

 

PEラインは比重が軽いため風に弱い性質を持ちます。

 

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まとめ

近年色んな素材のラインが登場していますが、やはり主に使われているのはこの3つでしょう。

正直文章で紹介してもピーンと来ない人も多いと思いますが、機会があれば同じ号数のナイロン、フロロカーボン、PEラインを手に取り、比べてみると良いですね。

それぞれの伸び方の違いなどもよく分かる事と思います。

 

『しなやかさ』や『比重』など釣りの種類や状況によっては利点は欠点だったりまたその逆も。

メーカーやアイテムによってもその性質は多少違ってくるので、時間をかけて自分の釣りに合ったものを追及していくのも楽しみの1つになって来ると思います。

 

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