オキムです!
前回の磯釣り記事で紹介する予定だったのですが、思いの他長文になってしまったので別記事で改めて紹介することにしました。
タイトル通りかなりコアなネタになってますので…なんかスミマセン。
アミエビ 国産と中国産
ルアー釣りは別として、ファミリーフィッシングから磯釣りまで幅広い釣りで利用されているアミエビ。
オキアミは南極で捕獲される縁遠い生き物ですが、アミエビは近くの漁港や浜にも居る割と身近な生き物なんですよ。
(ウィキペディア:アミエビについて)
私の住む北九州近郊でも目の小さな網で掬っているおじさんをたま~に見かけることがあります。
『三陸あみエビ』とも言われるように、主な産地は三陸(青森、岩手、宮城)。
以前は4キロ角のアミエビ・冷凍ブロックが500円前後、私が良く釣りに行く大分県ではなんと280円という破格値の時代がありました…(;^_^A
2011年3月の東海沖地震を境に業者さんが仕事を止めてしまったり、不漁が続いているという事で近年では倍、もしくは3倍といった高値で取り扱われています。
震災直後は国産のアミエビが流通しなくなり、止む負えず中国や韓国からの輸入に頼るという事態に。
僅かに流通していた国産アミエビは震災前に捕獲したもので、残り少ない在庫が高値で少量取引されていただけで置いてないお店がほとんどでした。
当時私も中国産の冷凍アミエビを買って使った記憶がありますが、釣り場で解凍してみると中身の大半はゴミや魚の死骸という内容で悲惨な思いをした記憶があります。
また保管状態が悪かったのか、釣りの最中たまらない悪臭が鼻についたのを覚えています…。
釣果の方はと言いますと…、たまたま状況が良かったのか、その悪臭を放つエサが良かったのかわかりませんが…(=゚ω゚)ノ 大漁だったと思います。
さすがにあのエサを食べた魚を今度は私たちが食べるのかと思うと次回からは買う気がしませんでしたね。
一ヶ月ほど経ってまたお店を訪ねたときには、粗悪な中国産アミエビは姿を消していました。
さすがにあれではお客さんから沢山のクレームが来たでしょうね…。
代わりに現在と同じか、少し高値でやっと国産アミエビが流通しはじめていました。
それから数年経ちましたが、やはり国内ではアミエビの漁獲が少ないのか、操業自体が少ないのか、少しずつ下がってきてはいるものの高値の国産アミエビが流通しているのが実情です。
(大体4キロ角の国産アミエビで1000円前後)
そのなかで近年再び中国産のアミエビを置く釣具店を見かけるようになってきました。
評判を気にする大手釣具店でも取り扱い始めましたので、今度はしっかりとした品質管理が行われてるんじゃないかとちょっと気になっていたところです。
今回の磯釣りで試しに『国産』『中国産』両方を買ってみましたので、その違いを紹介してみます。
私の地元や大分方面ではアミエビのことをジャンボ(ジャンボアミ)と呼びます!
アフリカのコンニチワ♪ではありませんよ(^^♪
コチラのお店では国産789円(730円+税)、中国産270円(250円+税)でした。
随分値段が違うでしょ。約3倍。
さすがにどっちにしようか迷いませんか。
それぞれを解凍してみたところです。
うん?この段階では国産品の方が黒っぽく傷んでいるかのようにも見えます。
手に取って良く見てみると、傷んでいる訳ではなさそうです。
粒もしっかりしていますし、さすが国産だけはありますね。
(昔から使い慣れたアミエビです♪)
コチラは中国産。
以前のような臭いはありませんでした。
ただ国産品と比べて品質管理が落ちるのか、身が柔らかい気がしますね。
手に取ると潰れやすく水っぽい気がします。
それを除けば悪い所は見当たりませんでした。
お値段が3分の1の割には予想に反して結構まともでしたよ。
まだ十分解凍できてなかったので粉砕したところです。
細かく潰してみるとこのような魚が入ってました。
(ギンポの仲間かな)
全部で同じようなのが3匹入ってましたが、まぁ昔に比べれば良い方ではないでしょうか。
昔買ったときは、30センチ程の太刀魚が4匹とビニール袋や髪の毛等ゴミだらけでしたからね…。
少ないですが国産アミエビでも魚が入ってることはあります。
実際に使ってみても釣果に差は無いようでした。
今回は検証できませんでしたが…。
現地でお話した釣り人によれば、中国産アミエビはあまり『発光』しないんだそうです。
鮮度の良いアミエビは暗い所で見ると、蛍光グリーンや淡いブルーに光ります。
(体全体が光るというより一点がぼんやり光るので、エサバケツを覗くと満点の星空のように見えます)
夜釣りの場合、『アミエビの発光が魚を寄せるのには効果的』と言う釣り人は多いので、国産のアミエビを使った方が安心でしょうかね。
まとめ
近年流通している輸入品のアミエビを国産品と比較してみました。
他のサイトなどを覗いてみますと、
輸入品は比重が軽くて沈みにくい、変色しやすい、水っぽい、水分が多いぶん内容量が少ない等の欠点があるとのことでした。
銘柄の差もあると思いますが、今回私が使った中国産アミエビはその値段差ほど悪い感じではありませんでしたよ。
私なら、
1角で十分というなら国産のアミエビを選びます。
使うかどうか分からないが、足らないのは困るので予備にもう1角…というのなら輸入品かな。
何れにしても国産品であれ輸入品であれ…生き物であることには変わり有りませんので、粗末にしないようにしたいですね。
もしエサが余ってしまったら!?
保管できるようなら持ち帰っても良いですし、無理そうなら感謝の気持ちを持って海に返してあげることになります。
それがまた小さな魚を育てることになりますし、一日楽しませてもらったお礼になるのではないでしょうか。
1番良いのは自分の釣りにあった、無駄のないエサ量の選択です。
お財布と海洋資源に優しい釣りを心がけていきましょうね♪