オキムです!
少し期間が空いてしまいましたが、今回はエギングの重要ポイントの一つ、「シャクリ」について私なりに解説していきたいと思います!
シャクリとは
「エギング入門 ①」で説明したように、シャクリとはエギを動かす方法の一つです。
従ってどうシャクるかよりも、エギをどう動かすかを意識して釣りをする事が重要です。
エギをどう動かすかが決まれば、自ずとシャクリ方は決まってきます!
エギをどう動かすか
では実際、エギをどう動かすべきか?という話ですが。
大まかに分けるとエギの動きは2つのタイプに分けられます。
① イカを誘う(寄せる)ための動き
・ ジャーク(=ダート)
・ リトリーブ
・ フォール
② イカをエギに乗せるための動き
・ リトリーブ
・ フォール
この2種類のエギの動きを、その時の海の状況によって色々組み合わせることで、最適なシャクリ・パターンを作っていきます。
釣り人によって分析結果が異なれば、しゃくり方が違って当然な訳です。
ですから、いつでもワンパターンなシャクリで通すという方はちょっと怠慢な気もしますね…(;^_^A
何だか話がゴチャゴチャしてきましたが、図で書くなら下記の通りです。
エギの動きを決める上で判断材料となる要素は無限にあると思いますが、一般的なものを幾つか例に挙げてみました。
1.水深
2.風
3.季節(シーズン)
4.海底の地形(障害物)
水深
これは説明するまでもないですね!
水深があれば、ある程度自由にエギの動きを決めることができます。(釣れる釣れないは別として…。)
大体は高くエギを跳ね上げることに、重点を置いたシャクリになるでしょう。
水深があれば潮の影響も大きく受けますので、ディープタイプのエギを選ぶケースも出てくるでしょう。
逆に浅いポイントでは、高さ方向への動きが制限されます。
仮に水深3mの釣り場となると、この3mという範囲内で誘いと食わせの間を組み込んだシャクリを考えなければなりません。
ちょっと気忙しい釣りになりますが、浅いポイントの方が勝負は早いと思うんで、せっかちな私はこっちの釣り方が好きです…(;^_^A
風
風の強い日はラインのフケを考慮したシャクリが必要になります。
(ラインのフケが出にくいシャクリ、シャクリ後の処置が重要になります。)
どうしてもフケの生じる状況では、シャクってもエギまでシャクリが伝達し辛い為、よりオーバーアクション気味のシャクリになります。(泣)
風で煽られてエギの動きが大きすぎると思えば、シャクリは小さくするという考え方もありです。
季節(シーズン)
イカ・シーズンの進行具合はエギをどう動かすかを決める重要な判断材料になります。
春の親イカシーズンはイカの動きが緩慢で、アタリが小さい事が多いため、フォール時間を長くとるシャクリや底をネチネチ釣る釣り方が有効です。
シャローモデルでフォール・スピードを落としたり、着底後のステイを長くとったり…。
秋イカシーズンになると、群れの規模によっては積極的にエギを追うのでHPSJのような速いエギの動きが有効です。
また春イカではポイントにしなかったような、ちょっとした駆け上がりや船の影など、通常では見過ごしてしまうような小場所も選択肢に入ってくるため、足早にチェックする上でも速い釣りが中心になってきます。
秋イカ狙いであっても晩秋~初冬頃は、個体数が減り、水温も下がるため、春イカと似たような釣り(スローな釣り)になる事も多いです。
海底の地形(障害物)
海底の地形によっては、エギの着底をとることが困難な場合もあります。
- ゴロタ石や沈み瀬が多くあり、根掛かり必死のポイント。
- ホンダワラなど脚の長い藻が多く根掛かりし易い、エギが藻に隠れて目立たないポイント。
- アマモや小さな藻が群生して、毎度カンナに藻が絡むポイント。
こういったポイントではエギを着底させない釣りを意識した方が、トラブルが少なくて良いかもしれません。
① カウントダウンで着底前にエギをシャクリ始める。
② 着底を意識せず、上からなんぼで釣りをする。階段状に落としながら探る釣り。
どうしても中層付近でアタリがない時は、根掛かり覚悟で底を攻めるより他ないでしょう。
こういったケースに備えて、少し大きめのPEラインを巻いたスペアのリールを準備しておくと良いですね!(0.8~1号程度)
流石に0.4や0.5号では極太の藻の林には太刀打ちできないでしょう…。
以上がエギの動きを決定する際の判断材料と、エギの動きの例です。
シャクリ方
基本的なシャクリと言えば、
① 縦ジャーク (ロッドを縦にしゃくる。エギは上へ上へ跳ね上がる。)
② 横ジャーク (ロッドを横に寝かせてしゃくる。エギは横方向へジグザグに動く。)
③ ロングジャーク (上へ大きく跳ね上がる。)
でしょうか。水深がある場合、①と②はほとんど変わらない動きをします。
これらの回数と組み合わせによって、状況に応じたシャクリを組み立てる訳です。
カウントダウン
記事を書きながら改めて思いますが、カウントダウンの釣りは大事ですね!
エギのワンセットの動きが何カウントかを計測することで、海中でのエギの状態をイメージしやすくするという釣り方です。
【例えば】
・ エギが着水して着底まで30カウント計測したとします!
(着底後からのカウント計測)
・ ロングジャーク(1回)・再着底まで7カウント
・ 縦ジャーク(3回)・再着底まで8カウント
・ 横ジャーク(3回)・再着底まで5カウント
こんな感じでカウントを計測したとすると、次のようにシャクリを組み立てます。
着水後 27カウント数えたらシャクリ開始!
縦ジャーク(3回)誘い
横ジャーク(3回)誘い
ロングジャーク(1回)食わせ
このシャクリ・パターンだと、着底3カウント手前からシャクリ始めて、最後のロングジャーク後、20カウントしたら元の着底3カウント手前まで沈むと言う計算。( 実際は随分違いますが…(;^_^A )
面倒臭いですね~。でも釣り場でやったらすぐ慣れます!!
実際は手前に来るほど高く上がるので、そう上手くはいきませんが…、ソコは釣りながら微調整!
【 汚い図でスミマセン((;^_^A 】
誘いと食わせの間
良く聞く言葉です!エギングでも誘いと食わせの間は大事になります。
要は、シャクる時はしっかりしゃくって、落とすときはしっかり落としましょう!ということです!
イカは大体、エギの姿勢が安定した時にノッてきます。
ダートで誘って、さぁフォール!という時に横風でラインが取られてエギがフラつくと、スーッと離れてエギと距離を置きます。これを繰り返す内に、最後は見切られていなくなるということが良くあります。
イカを誘う上でシャクリは重要ですが、食わせの間を作ってやることも考慮して、シャクリを組み立てましょう。
因みにエギが安定した時とは、フォール、リトリーブ、ステイの時です。
食わせのアクション時には不自然な動きがエギに伝わらないよう、細心の注意を払って釣りに集中するようにしましょう!
昔からちょっと思うこと
これはシャクリとは余り関係のない話ですが、昔からちょっと思ってることがあって、同じように感じている人もいるかなと思って書いてみます。
アジングにしろエギングにしろ、最近のタックルは高感度である事が重要視されています。私も同様です。
釣り人が高感度タックルを求めるのは、対象魚のアタリが明確に欲しいからというのは勿論ですが、潮や地形、リグの状態までもタックルを通して感じ取りたいからだと思います。
確かに高価な高感度タックルは、沢山の海の状況を釣り人側に伝達してくれますが、逆に釣り人側の情報も魚へ伝わっていると考えたことはありませんか?
アジングの際に良く思うのですが、高感度なタックルで釣りをするときほどリトリーブでのアタリが少ないように思います。(私だけ!?)
これはリールの軋みや擦れが伝播してプレッシャーに繋がっているからだと私は考えています。
それ以降情報を拾う時は貼り気味に、アタリを取るときは緩め気味に釣りをするようになって釣果はグッと伸びました。
エギングも同様です。
食わせの間のタイミングで、ラインをピンピンに張っているとアタリは少ないように思います。風や潮で程よいたわみがあるときの方がアタリ多くないですか?
今後はもっと感度の良い凄いタックルが登場してくることでしょう。
折角のタックルが諸刃の剣にならないよう私も腕を磨いていこうと思います。
まとめ
今回はシャクリについての紹介でした。
とりわけ目新しい内容は紹介できず、経験者の方には申し訳ない内容でしたね。
今後少しずつ内容を訂正しながら、突っ込んだ内容も紹介していければと思います。
いや~、今年アオリイカ釣れないんだよね。
記事書きながらも後ろめたさ一杯です。
アジとかキスとか…、数釣れそうなやつも紹介していきますので、楽しみにしてて下さい。
ではまた~!