関門のコウイカ釣り vol.5

オキムです!

関門コウイカ特集第5弾ということで。

今回は実際のところ、仕掛けやスッテが海中でどうなっているのかについてお話してみたいと思います。

どの釣りでもそうですが、1番最初に把握できるのは実際に目で見て、肌で感じることができる世界。

波が高い、風が強い、潮が速い、濁ってる、気温が低いetc.…。

 

次のステップが今回お話しする、目には見えないけど道具を通して想像できる世界。海のなかでは仕掛けはどうなってるのか?というお話。

 

もう一段階上がると仕掛けを入れなくても、経験や勘から海や対象の状態をイメージすることができるようになります。(第六感というやつです。)

漁師さん達はこの域の人が多いんじゃないかな。

 

複雑なイラストをPCで製作する技術がありませんので、手書きのイラストで紹介したいと思います(*´▽`*)

下手くそな絵ですが、なんとかイメージが伝われば嬉しいです。

 

関門のコウイカ釣り 二つのシチュエーション

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関門のコウイカ釣りで考えられるのは、大まかに分けて上図の二つのケースです。

ケース① 潮が緩いか、もしくは釣り人から離れる方向へ流れるケース。イカが釣り人と反対方向へスッテを引くケース。

スッテが潮に乗って泳ぎやすく、イカへのアピール効果も高い。

仕掛けに張りができるため、イカのアタリや底の状態もよくわかる。

典型的ないい潮ってやつです。釣果に恵まれるケースです!

 

ケース② 何らかの原因で仕掛けが釣り人側へ寄ってくるケース(イカがスッテを釣り人側へ引くケース)。

仕掛けがたるむ為ラインを通してほとんど情報が得られない。風や潮が原因となることが多いです。アタリが出にくく釣れない。

 

ケース①では仕掛けはどうなっているのか?

 

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では、釣り易い潮、釣れる潮では仕掛けがどんな状態なのかを説明していきます。

ケース①では釣り人が仕掛けを巻くと、スッテも引かれて釣り人方向へ移動します。

巻くのを止めるとゆっくりスッテが前傾姿勢で沈み、スッテのバランスが良ければ着底後もその姿勢のままユラユラとイカを誘い続けます。

 

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また、潮の速さやスッテの沈下速度によっては、沈むことなく潮に乗ってユラユラと泳ぎ続けることもあるでしょう。

わたしはこのどちらかの状態に近づけるよう仕掛けとスッテ、自分の立ち位置を状況によって変更するよう努めています。

以前の記事でも紹介しましたが、潮が緩い場合はアゴの鉛を軽くしてフォール時間を長くしたり、潮にのせて泳がせてみたりします。

 

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注意したいのは、アゴの鉛を不要に軽くしすぎるとスッテがお尻から沈んだり、速い潮の中でローリングしたりして、逆にイカに警戒心を与えてしまいます。

慣れないうちは市販品そのままの設定で使うことをお勧めします。

また鉛の加工は現地で沈降速度を確認しながらちょっとずづ行います。

(ニッパーでカットするだけなので簡単です!)

 

 

 ケース② はどういう状況か?

ケース② 仕掛けが手前に寄るという現象は風、もしくは潮に依る所が大きい。

風が原因であればそれ程問題とはならない。釣り座を代わるかもしくはオモリを重くすることで解決することが多いです。

また潮が悪くなければ風の日は結構釣れます。

 

厄介なのは潮が当ててくる場合です。当て潮にも色々あって単純に仕掛けを手前に押してくるわけではありませんが、大体は次の2つのケース。

 

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二枚潮(三枚潮もあるよ!)

上と下の潮の流れが異なるというもの。

ラインは沖へ流れて行くが仕掛けは手前に寄ってきたりします。アタリが出ないのは勿論、仕掛けがどこにあるのかも分かり辛いため仕掛けを巻き取ってみたら根掛かっていた!みたいな事が多発する。

岸壁や堤防は上図のように足元に基礎が組まれていて、駆け上がりとはこの傾斜部分の駆け上がったエリアを言うことが多い。エサとなるカニや小魚の隠れ場所であり、また産卵に適した藻などが茂ってイカの好ポイントであるが根掛かりも多い。

 

 

 

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押さえる潮(二枚潮の一種)

上から下へ 巻き込むように押さえつけてくる潮。

海底に仕掛けやラインが抑え付けられるため、これも根掛かりが多発する原因となります。スッテのカンナ針に海藻などのゴミがかかり始めたら。警戒が必要です。

 

代表的な二つの当て潮を紹介しました。

流れがあまり酷い場合は釣りを中断して休憩する決断も必要ですね。当て潮も緩い場合は釣り座を移動することで対処が可能なときがあります。

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仕掛けの投入位置をずらす、もしくはキャスト後歩いて釣り座を移動する。

真正面から仕掛けを回収しないよう努めるだけで、根掛かりも随分回避できます。

仕掛けを斜めに引くことで駆け上がりエリアもより長く引けるためアタリの数も増えます。

周囲の釣り人の邪魔にならない範囲で試してみてください!

 

関門のコウイカ釣りにかかわらず、急流の絡むエリアで釣りをする場合、複雑な潮を如何にして攻略するかが肝になります。

まずは仕掛けを通して、今の潮の状態をイメージすることを覚えましょう。

釣り人ごとイメージした潮の状態が異なれば対処法も異なるでしょう。見つけた対処法によっては悪い潮があなたにとっては良い潮になるかもしれません。

難しい釣りを克服するのも楽しいものです。それも釣りの面白さの一つです!

ではまた!

 

 

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